トークイベント「田部君子をはじめて知ったとき」開催

2024.09.16 Mon

  田部君子を知っていますか?
 大正5年石城郡入遠野村に生まれ、2歳から平町で育った田部君子という女性を知っていますか?彼女は藤田女学校(現いわき市平)に入り、短歌の才能を開花させます。雑誌「潮音」での君子の活躍は目覚ましく、44回投稿し39回「特選」に選ばれていて、それは新人としては破格の扱いでした。しかし、歌人として華やかな人生を送るはずだった田部君子の短歌の創作は、16歳から22歳までのわずか7年間でした。結婚に始まった不運に苦しめられ、戦争という時代に阻まれ、27歳で短い生涯を閉じました。
 「いわき時空散走プロジェクト」において「平」をリサーチしている中で、私たちは田部君子さんと出会いました。当初平のまちなかを探しても、彼女の痕跡を見つけることは出来ず、幸いにも令和3年9月18日~11月16日にいわき市勿来関文学歴史館においてスポット展示「田部君子 -清きほこりを高くかかぐる-」及び講演会「身をふるはせて―今、私たちで読む田部君子」が行われていたため、ネットの中でその時の資料が見つかり、彼女の存在を知る事が出来たのです。
 彼女の短歌は「平」のまちを舞台にしたものも多くあります。時空散走プロジェクトでは、田部君子のゆかりの地をめぐり、紹介していきますが、それだけではなく、彼女が青春時代を過ごしたであろう「平」の街を舞台に「田部君子フェスティバル」を開催し、様々なコンテンツを通して、皆さんに田部君子さんをご紹介出来たらと考えています。

トークイベント「田部君子をはじめて知ったとき
日時:10/11(金)18:30~20:00
会場:GuestHouse&Lounge FARO iwaki
参加費:1000円(ワンドリンク付き)
ゲスト:井上法子氏(歌人)
    陸奥賢氏(観光家・コモンズデザイナー)
定員:20名(先着順・要事前申込)

 2021年にいわき市勿来関文学歴史館で開催された「田部君子―清きほこりを高くかかぐる―」展で企画展講演会「身をふるはせて―今、私たちで読む田部君子」を行った、いわき出身の歌人・井上法子さんにお越しいただき、田部君子さんの短歌の魅力や、田部君子さんという存在と出会った時の感想など織り混ぜながらお話を伺います。「いわき時空散走プロジェクト」のプロデューサー陸奥賢さんの司会でお送りします。お楽しみに!

お申込み・お問合せ:GuestHouse&Lounge FARO iwaki(faro.iwaki@gmail.com)
お申込みの際には「お名前」「人数」「お電話番号」をお知らせ下さい。

~ゲストプロフィール~

井上法子(いのうえのりこ)

1990年7月生、福島県いわき市出身。小名浜東小学校、小名浜第二中学校、磐城高校卒業。
早稲田短歌会を経て現在は無所属。現代詩も執筆し、詩誌『雛罌粟』同人。
2013年、第56回短歌研究新人賞次席。
2016年6月、歌集『永遠でないほうの火』(書肆侃侃房)刊行。*現在3刷目

陸奥賢(むつさとし)

観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。最終学歴は中卒。
15歳から30歳まではフリーター、放送作家&リサーチャー、ライター&エディター、生活総合情報サイトAll About(オールアバウト)の大阪ガイドなどを経験。
2007年に地元・堺を舞台にしたコミュニティ・ツーリズム企画で地域活性化ビジネスプラン「SAKAI賞」を受賞(主催・堺商工会議所)。2008年10月から2013年1月まで「大阪あそ歩」(2012年、観光庁長官表彰受賞)に携わる。
2011年から「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(読売教育賞最優秀賞受賞)「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード 劇札」「歌垣風呂」(京都文化ベンチャーコンペティション企業賞受賞)「死生観光トランプ」などの一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。大阪まち歩き大学学長。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)

TOP